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ラビ・バトラ2009年断末魔の資本主義8

第4章 アメリカ発、世界経済大崩壊

●アメリカ生まれ、ヨーロッパ発の「破綻」

アメリカの住宅ローンの問題である、サブプライム・ローン問題が、
ここまで世界的な金融崩壊、金融危機に発展するということが、
まだ、実感として感じられないという方もいるかもしれない。

そもそも、今回2007年8月に爆発した金融崩壊は、
直接的には、まず最初にヨーロッパでその口火を切った。

前述したように07年8月9日に、
フランスの大手銀行BNPがサブプライム・ローン関連の3つのファンドの解約を凍結したために、
金融機関の信用に対する心理的動揺がヨーロッパに一気に拡大した。

実は、それ以前からドイツで中堅の銀行で資金繰り難が発生していた。しかし、
ヨーロッパ各国の金融機関や財務当局は、これは「ドイツの国内問題」でしかないと考えてた。
ところが、ドイツでの資金繰り難は、崩壊の前兆だったのだ。

各国の株価はこの日から暴落し始め、欧州連合全体の中央銀行である欧州中央銀行(ECB)が
2001年9月の米同時多発テロ以来の緊急資金供給に踏み切った。
日本ではこの日、日経平均が400円以上暴落した。

この間、ECB、FRB、日本銀行が連日、巨額の資金供給を続けたが、
「アメリカの実体経済にサブプライム危機が波及しそうだ」という懸念が広がったために、
世界の証券市場で銀行などの金融関連株以外にも売りが拡大した。

金融・証券市場が国際的に深くリンクしている現在、
アメリカ発の金融崩壊であっても、ヨーロッパ発であっても、
または中国発でも世界中同時に爆発するのだということが、改めて示された。

この混乱の中、英国のノーザン・ロック銀行で、
取り付け騒ぎが起こってしまったことは象徴的だった。
ノーザン・ロック銀行は、ニューカッスルに本店があり、全英各地に支店を持つ。
英国でもアメリカ同様に発生していた住宅ブームの波に乗って、
住宅ローンを中心的に扱っていた銀行だった。

ところが、サブプライム危機の発生で、
融資の資金源であった短期資金の借り入れが急激に枯渇し、
イングランド銀行(BOE)から07年9月中旬に緊急融資を受けたのだ。

それが報道されたことが裏目に出て、
ノーザン・ロック銀行の預金者たちは、自分たちの預金を引き出しに駆けつけ、
警察が出動するような騒ぎが銀行の各支店で起きてしまったというのがそのいきさつだ。

この混乱を止めるために、英国政府は、
ノーザン・ロック銀行の預金の全額保護打ち出すほかなかった。
そして同行は数カ月後に国有化された。

ノーザン・ロック銀行での、この「預金全額保護」という前例が生まれたことによって、
英国において、また、ヨーロッパにおいて、ペイオフ制度は形骸化してしまうことになる。


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「シネマ・コンプレックス」

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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